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​家族寫眞

​2018年8月19日発行

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​家族寫眞

について 

座敷牢と貞操帯を描きたいが故です ただそれだけです。でもちょっと尾形と父に関して考えてかなり悩みました。考えないでただエロを書くべきでした。

​そして本誌の尾形、花沢家ショック……苦しい本でしたが、出そうと決めてどうにか形にすることができました。

​そのため、本誌とは違う展開となっておりますが、どうかそこはあたたく見ていただけると嬉しいです。

​Primary

教誨師/砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない/太陽のシール/銀の匙/失楽園/グノシェンヌ/神よ弱き者を救いたまえ/サンクチュアリ/Poison/

上にも描きましが今回すごく劇団四季のノートルダムの鐘に影響されたなあって思います。アニメ映画を遥か昔に見ていましたが、舞台の方の関係性があまりにもどツボでああ〜〜〜〜〜って休憩中頭抱えてました。8月まで東京で上演しているのでぜひ見てください。9月からは名古屋で上演です。いい意味で四季らしくない舞台でした!(宣伝)

 

与えてやるのだから従え、という歌詞でぽわわわ~んと与える花沢と従う(従わされる)尾形考えいたのですがいざ書き始めるぞ~~!となるとそのぽやぽやだと広がらなかったので、ちゃんと考えることにしました。

今回初めての試みとしまして私の下書きノートを出してみることとしました。すごい迷走っぷりですが、普段こんな風に書いてます。

今回は時系列を作って、それに沿う形で話を書きました。入れられなかった尾形入隊のはなしとかも考えてはいたことがここから伺えます。字が汚い…読めない…

精通時期とかもすごい考えていました。背が低いからはっやいとかそういう…勇作さんは激遅ってイメージです。セリフから考えるのが好きで、ところどころにカギカッコのセリフが書かれています。普段はそこから広げて行きますが、今回は根絶やし(pixiv掲載)から膨らませた話でしたので、それの前後を書くならどうするかなあという気持ちで書きました。

​生活の

変化と停滞

​本編でまだ情報があまり出ていない、尾形が茨城の家から出てくる描写を色々と考えていました。また、今作では「尾形が花沢に呼ばれて東京に来る」という設定にしたため、

​田舎のまた田舎、その町に異質なものがやってくるというのを車(この時代だと人力車を想定して書きました)で表し、その車に乗って、尾形は育った祖父母の家、また母の死んだ家から突然出ることとなります。未来を考えた祖父母の選択の意味を幼いながらも尾形は理解していて、旅立った。

田舎を出て、都会に来たのは大きな変化ですが、尾形の置かれる環境は前と同じ、奇異の目で見つめられ、疎まれる生活となります。

その中で一人じっと静かに生きる。しかし、ここでは尾形の知らない「おかしくなる前の母」の痕跡を見つけます。

​しかし、それを手に入れたところで、尾形が母を思い出しても、その痕跡の母とは違う、知っているのは気のおかしくなってしまった母だけ。そして恐ろしい他人に初体験を奪われます。名前も知らない男に訳も分からないまま初めてを切られる(強姦で)ってのが個人的な尾形の理想だったのでかけてすごく満足です。何も知らないような尻穴とかどういう顔でかいたんだ?思い出せませんがこの時の私は天才だと思います。褒めちゃう!

犯されても、自分で全てするしかない。木箱の音に人を感じたが、それに助けを求めることもできません。

自分のために、自分が与えないと何も得られないこの狭い世界に尾形は順応することを選んだ瞬間を描いたつもりです。

勇作と

根絶やし 

​花沢が気まぐれて家に訪れたことにより、また尾形の生活は一変します。いや気まぐれできて自分の息子犯すっておかしいでしょ…って思いますがそこは花沢閣下ですので。

​閣下が尾形を東京に呼びつけたのが、自分の監視下に置くため(子供を作らせないため)であるのがここでわかります。花沢の家を絶やす、自分の運命を断ち切るというのを重ねて根絶やしをつかいました。手元に置き、枷をはめて、自分が誰のおかげで生きているのかを教え込む(ここら辺ノートルダムの影響です)が尾形は思い通りには行かない。そんな中、勇作さんが尾形を見てしまいます。​幼い勇作さんは一目見た尾形にメロメロです。

そして本能的に尾形の姿からそれが自分に近いものであることを悟ります。そしてわがままを言って、尾形を出して欲しいと言います。父の管理下から自由にすれば、自分も触れることができると思ったからです。しかし、尾形は勇作さんと同じ空間に生きることを許されず、入隊となります。勇作さんと尾形が次に会うのは兵舎、もうすでに尾形は荒み乱れた生活を送っています。しかしどうしても手に入れたい勇作さんはちょっかいをちょこちょこと。めげなかった勇作さんに、尾形は自分の秘密を見せます。これで完全に堕ちるとわかっていたんでしょうね。

装丁

あれこれ 

さて、ここからは楽しい装丁のお話!私は装丁が大好きで、今回も表紙の写真を入れたいが故に締め切りをかなり繰り上げました。全て手作業のため、曲がっていたするものがありましたらすみません。

<<使用した紙>>

カバー:

コート紙110kg+PP加工

表紙:

NPホワイト200kg+オンデマンドスミ1色刷り

フォトマット紙

フォトコーナー 透明/白

本文:

淡クリーム・キンマリ90kg

​今回鬼門だったのが写真の部分です。古い写真のようにしたく、何度もプリントテストしました。フォトコーナーを探す際にお店の人になかな伝わらなくてそれも結構手こずりました。

​<<試したもの>>

リアクション-FS ホワイト211

ミニッツGA プラチナホワイト 100

​タスファイン 120 TWMS ハイパーホワイト

 

上記は全て竹尾で購入。レーザープリンターで印刷テストを実施。

リアクション-FS
テクスチャは理想的だが、パールが目立つため選択せず。

ミニッツGA

本命だったが、トナーのりが悪く選択されず。

タスファイン

イメージより少しスムース寄りの紙

トナーのムラが目立つ

​ということで上記3種全て却下。ここでイベント3日前。やばい!と近所の印刷屋に駆け込んで、マット紙のサンプルを見せてもらいそこで即決しました。

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​各章のあたまに入れていた手話は『CLAN』、血族という意味です。お分かりになった方はいらっしゃいましたでしょうか?ちなみに私は普通に忘れていてLOVEじゃない!?ってびっくりしました。これが本をだす醍醐味です。定期的に読んで、あれやこれや考えます。ぜひ読んだ感想、考察を聞かせてください。

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