top of page

アセルカデ

cover2.jpg

一緒に仕事しませんか

私たちの仕事に興味がある方はぜひご連絡ください。

  • Facebook のアイコン
  • Twitter のアイコン
  • LinkedIn のアイコン
  • Instagram のアイコン

​はなれ小島に薫る風とごま油ライス

NEW! 2002-03-22 20:32:05

​テーマ > 俺の限界メシ/出稼ぎレシピ

今年に入って出稼ぎ三箇所目。

観光客の疎らな冬。

一般の客と流れの労働者を乗せた船は、

波の穏やかな瀬戸内海の海を​滑る。

ここは瀬戸内海の某島。

​船が岸に近づくにつれて風の匂いが、

潮の香りから香ばしくなっていく。

————胡麻の香りだ

波

この島は、どうやら海岸に胡麻の加工場があるらしい。

しかし今日の俺が向かう先は、あの大きくて白い工場ではなく

放置された国道の草払いという日陰の道

雑草のようにコンクリートの隙間で生きる俺に

似合いの仕事だから皮肉である。

虫や草木での怪我予防で着込んだ作業着のせいで

冬だというのに汗が止まらない。

大荷物を背負ったまま歩いていると

小学生の頃、剣道の夏合宿に行ったことを思い出した。

道着を着たまま山を登らされて、

イガグリ坊主だった俺は熱中症でぶっ倒れた。

体罰が当たり前だった時代−−−−

このブログを読んでいる諸兄も同世代とお見受けする。

水も喉を通らないそんな状況でも

どうにか飯を食わないと翌日が苦しい。

胡麻入りのふりかけを山ほどかけて、

水が多い白飯をかきこんだ

業長みりょう

みた工場で加工された

ごま油

bottom of page